iPhoneが登場するまで

iPhoneが世に登場したのは、今から13年も前の2007年になります。iPhoneが登場する以前の日本では、長らくガラケーとよばれる携帯電話のシェアが圧倒的な時代が続いていました。一方でシャープのザウルスのようなPDA(Personal Digital Assistant)など、携帯電話とパソコンの間にあるような便利なガジェットが登場しています。現在の携帯電話よりも高性能なアイテムの登場が待ち望まれてはいたものの、まだまだ一般的なスマートフォンは登場していない時代でした。

2005年に登場したW-ZERO3は、パソコンと同じく固定キーボード、ペン先で圧力を感じることで反応するパッチパネル、搭載されているOSはWindows Mobileという、当時では画期的な仕様のスマートフォンでした。非常に革新的なアイテムだったのですが、従来のガラケーユーザーにとっては少々難解でとっつきにくい仕様であったため、ビジネスマンの間でしか流通しませんでした。

多くの方がパソコンを所有するようになり、パソコンで音楽を管理することが当たり前となったため、おしゃれで操作しやすいiPodシリーズが大ヒットしました。このiPodシリーズの大ヒットが、後のiPhoneのヒットにつながることになります。iPodシリーズの人気に加え、海外での初代iPhoneの大ヒットにより、iPhoneは一般の方の憧れのアイテムとなりました。